【カムカムエヴリバディ】モデルは誰?安子などヒロインは実在?

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2024年11月から再放送される朝ドラ史上初の3人のヒロイン登場で話題となったNHK朝ドラ「カムカムエブリバディ」は上白石萌音さん、深津絵里さん、川栄李奈さんが演じた3人のヒロインが登場しますがモデルは誰?「カムカムエブリバディ」の安子などヒロインのモデルは誰なのか?ご紹介します。

目次

【カムカムエブリバディ】モデルは誰?3人のヒロインは実在する?

カムカムエブリバディとは?

ヒロインは上白石萌音さん、深津絵里さん、川栄李奈さんの3人。京都・岡山・大阪を舞台に、ラジオ英語講座と共に歩んだ祖母、母、娘の親子三代100年のファミリーストーリーです。

引用元 NHK

放送は2021年11月1日から2022年4月8日までの全112話。

主題歌はAIさんの「アルデバラン」♪語りは城田優さんでした。

岡山・大阪・京都を舞台に、大正から令和を生きた母娘孫三代の100年に渡る時代を超えた家族の物語です。

3人のヒロインを1つの朝ドラの作品で演じることは朝ドラ史上初ということで、当時非常に話題になりました。

3人のヒロイン単位で時代を超えて「安子編」「るい編」「ひなた編」の3編で構成されている壮大なストーリーで、個人的にも当時非常にはまった面白い朝ドラでした。

そんな朝ドラ「カムカムエヴリバディ」の3人のヒロインですが、実在モデルはいるのでしょうか?

モデルは誰?3人のヒロインは実在する?

朝ドラ「カムカムエブリバディ」は原作がなく、実話でもない完全オリジナル作品です。

といういことで、3人のヒロインにモデルは存在しません。

脚本を手掛けたのは、朝ドラ「ちりとてちん」や、大河ドラマ「平清盛」、「みをつくし料理帖」などの藤本有紀さんです。

では3人のヒロインの役柄をご紹介しましょう。

ヒロイン①橘安子(たちばな やすこ):上白石萌音

1925年3月22日、日本でラジオ放送が始まった日、岡山市内の商店街にある和菓子屋「たちばな」で生まれる。御菓子司「たちばな」の看板娘で、あんことおしゃれが大好きなごく普通の女の子。ラジオ講座をきっかけに英語を学び始める。

安子編は、ヒロインの安子の幼少期からスタートします。

以下の記事で幼少期を演じる子役キャストについてご紹介しています。

カムカムエヴリバディ安子の子役は網本唯舞葵!現在の活動とは?

戦争が激化するとともに、幸せだった安子にさまざまな試練が舞い降ります。

そんなときに出会ったラジオ英語講座により、安子は未来を切り開いていくことになります。

して波乱万丈な人生を進んでいく安子。安子編のラストはかなり衝撃で当時、大きな話題になりました。

ヒロイン②雉真るい(きじま るい):深津絵里

安子の娘として雉真家に生まれ、18歳まで岡山で育つ。 とある理由から“自分らしく自由に生きていきたい“と願い、岡山を飛び出し、大阪へ。ひょんなことからクリーニング店を営む夫妻と出会い、住み込みで働きながら新しい生活を始める。
テキパキと仕事をこなす働き者で、すぐに店の看板娘となる。一度こうと決めたら曲げない性格は母・安子譲り。

るいの物語は、昭和の大阪から始まりました。

18歳で生まれ育った岡山を離れ、大阪のクリーニング店に住み込みで働き始めます。

大恋愛の末結婚し、物語は母から娘へと繋がれていきます。

ヒロイン③雉真ひなた(川栄李奈)

安子の孫でるいの娘。京都の下町商店街育ち。父親の影響で、時代劇が大好きで、侍に憧れている。やる気になると俄然燃えるが、地道な努力が苦手で三日坊主、何をやってもうまくいかず挫折の繰り返し。本人はいつも真剣なのに、ずっと、ずっと、自分の居場所を見つけらない人生低空飛行な愛らしき女の子。

ひなたの物語は、昭和の京都下町商店街から始まります。

父親、錠一郎(オダギリジョー)の影響で大の時代劇ファンのひなた。

この3人のヒロインが、昭和から平成、そして令和という時代を、それぞれ自分らしく生き抜く姿を描いた作品です。

キャスト引用元 NHK

カムカム再放送前から大反響!

評価が高かった朝ドラ「カムカムエヴリバディ」。NHKでも、15分間のPR特番を3日間にわたり放送するなど、力が入っています(≧∇≦)

3年前の作品ですが、いろいろと思い出しますよね~♪

「カムカムエブリバディ」再放送を受け、SNSでも大きな反響となっているようです。

3人のヒロインを含め、周りの登場人物たちも丁寧に描かれていたので、登場人物たちの切ないシーンも、深く心に残っていますよね。

思い出しただけでジーンとしちゃいます (T_T)

まだ「カムカムエブリバディ」をご覧になっていない方も、評判の高さから興味を持っているようです。

NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」再放送、どうぞお楽しみに(≧∇≦)

3人のヒロインにはモデルがいないとご紹介してのですが、実は実在する人物がモデルのキャラクターが登場しています。以降で詳しくご紹介していきます。

【カムカムエブリバディ】実在のモデルがいるのは平川唯一のみ!

平川唯一(ひらかわ ただいち):さだまさし

終戦後まもなく放送されたNHKラジオ英語講座「英語会話」、通称「カムカム英語」の人気講師。「証城寺の狸囃子(たぬきばやし)」のメロディに「カムカムエヴリバディ」の歌詞をつけたオープニング曲が人々の心をひきつけ英語ブームを巻き起こした。

引用元 NHK

終戦後、安子の運命を変えることになる、NHKラジオ英語講座の講師です。

演じるさだまさしさんは、やっと朝ドラの歌が歌える、と期待したら、出演のオファーだったと笑っておられました(笑)

お芝居は慣れていないそうですが、声の出演と知りホッとされたそうです。

ラジオ英語講座とは

日本でラジオ放送が始まったのは1925年。ドラマで安子が生まれた年です。当時はもちろんテレビ放送もない時代。

現在のNHKである東京放送局が3月に開局し、7月からラジオ英語講座がスタートしました。

最初の講師は、英語学者の岡倉由三郎さん。

岡倉さんは英語の文字に触れてもらうために、教養の英語を目指していました。

ラジオ受信機も急速に普及したことで、英語講座の人気も上がっていきます。

1931年に満州事変が起こります。

まだラジオが高かった時代ですが、戦況を聞くためにラジオの徴収契約数は、一気に100万を超えたそうです。

人気の高かった英語講座は、複数の番組が作られていきました。

1934年には流ちょうな英語を正しい発音やイントネーションで話せる、ネイティブスピーカーを起用した「夏期英語講座」もスタート。

ファンレターが1000通も届いたそうで、人気の高さがうかがえます。

このように人気番組だったのですが、日中戦争が激しくなり、アメリカやイギリスとの関係も悪化していき、英語は敵性語とされ規制が厳しくなります。

ラジオ英語講座は放送が減っていき、真珠湾攻撃の朝に放送された「基礎英語」を最後に姿を消しました。

カムカム英語

戦後すぐの1946年から、平川唯一さんが講師を務める「英語会話」が始まります。

番組のオープニング曲は「証城寺の狸囃子」に、平川唯一さんが作詞した英語の歌詞をのせたもの。

この曲が流れると、ファンのリスナーたちはラジオの前に座りました。

そんなリスナーたちを平川唯一さんは「カムカムベイビー」と呼び、とても大切にされたそうです。

このカムカム英語の人気もあり、ラジオの総聴取世帯は570万戸にもなり、ラジオと連動したテキストも販売され人気となりました。

敗戦で暗かった日本全体を、明るくしたいと願った平川唯一さん。カムカムおじさんとして親しまれたそうです。

そんな平川唯一さんの明るい声に、リスナーたちも元気と勇気をもらいました。

カムカム英語は1946年から1951年まで放送されています。

実在の平川唯一とは

平川唯一さんは1902年に岡山の農家の次男として生まれました。

16歳のとき、アメリカに出稼ぎに行った父を兄とともに追い、1年間アメリカで働き、17歳のときに英語の勉強のため書生となります。

アメリカ人の家に住み込み、手伝いをしながら学校に通いました。

ワシントン大学に入学。1931年に演劇科を首席で卒業され、文学士となります。

卒業後に教会の副牧師となり、同時に俳優として映画や劇場でもご活躍されたそうです。

34歳のころの1935年にご結婚され、日本に帰国。NHKの国際放送アナウンサーに就任しました。

8年後の終戦直後の1945年9月にNHKを退社。

平川唯一さんは終戦の玉音放送で英訳を担当され、国外に向け朗読されました。

カムカム英語がスタートしたのが、翌年の1946年です。

平川唯一さんは身近な出来事をテーマにした、寸劇を用意されていて、リスナーが楽しく英語を学べるような努力をされました。

放送は毎週月曜から金曜までの、夕方6時ころから15分の放送。

平川唯一さんの努力が実を結び、カムカム英語は庶民の楽しみとなりました。

カムカム英語は1951年に終了しましたが、ラジオ東京(現在のTBS)でまたカムカム英語を始められ、1955年まで続けています。

リスナー同士のコミュニティ「カムカムクラブ」も大きくなり、平川唯一さんはご自宅で「カムカムクラブ」を開いて、英語の普及にご尽力されました。

戦後の日本の悲惨さは「カムカムエヴリバディ」だけではなく、これまでいろんな朝ドラで描かれきましたね。

そんな暗い世の中でしたが、平川唯一さんの明るく元気な声が、多くのリスナーに希望と勇気を与えました。

平川唯一さんは1993年に91歳でお亡くなりになっています。

ということで「カムカムエヴリバディ」唯一の実在モデルは、カムカム英語の講師だったさだまさしさんが演じた平川唯一さんです!

実在するモデルは平川唯一さんだけだったのですが、ドラマがスタートすると、似てる!モデルでは?と話題になった人が。

それは、最後の「ひなた編」に登場した森山良子さん演じるアニー・ヒラカワです。以降で詳しくご紹介していきます。

アニーヒラカワに関しては物語の重要なネタバレも含むので、知りたくない方は以降は見ないように注意してください。

【カムカムエブリバディ】アニー・ヒラカワの参考にしたモデルがいた?

アニー・ヒラカワ:森山良子

アニーヒラカワに関しては物語の重要なネタバレも含むので、知りたくない方は以降は見ないように注意してください。

晩年の安子。ロバート(村雨辰剛)とともに渡米した安子は、ロバートの故郷、シアトルに移住しそこで再婚しました。

大変なこともありましたが、ロバートの家族に温かく迎えられ、穏やかで幸せな日々を過ごします。

1999年にハリウッド映画のキャスティングディレクター、アニー・ヒラカワとして来日。

映画村のスタッフだったひなた(川栄李奈)と、孫とは知らず仲良くなりました。

2001年にハリウッド映画「サムライ・ベースボール」の日本人出演者のオーディションに立ち会うため、甥のジョージ(ハリー杉山)とともに来日。

虚無蔵(松重豊)に何度も出演の依頼をし、ようやく受諾してもらえます。

2003年に3度目の来日。ひなたから大月の回転焼きをもらい、あんこのおまじないを聞いたことで孫だと確信。

ひなたから逃げ回りましたが、ラジオ出演で自分が日本人であることや、るいとの別れなどを告白。

ラジオを聞いていたひなたやるいも知ることとなりました。

ひなたに留学を勧め、キャスティングディレクターになるきっかけを作り、最終回の2025年で100歳になったと、ひなたが語ります。

ということで、安子はロバートとアメリカで再婚し、幸せに暮らしていました。

のちに映画のキャスティングディレクターとなっています。

モデルは奈良橋陽子?

演出を担当された橋爪さんは、このようにコメントされています。

キャスティングディレクターということで、肉付けとして奈良橋陽子さんに取材し、映画「ラスト サムライ」を参考にさせていただいてます

ということで、実在のモデルではありませんが、アニー・ヒラカワの参考モデルの一人が奈良橋陽子さんです。

ドラマの「サムライ・ベースボール」のモデルは「ラスト サムライ」ということですね。

奈良橋陽子さんは1947年生まれ。父親が外交官で、5歳のときカナダに渡ります。

1962年に帰国し、大学在学中に結婚。1男1女に恵まれますが離婚。

その後ニューヨークの俳優養成学校を卒業し、元夫とともにプロダクションを設立。ゴダイゴのプロデュースをしました。

演出家としてもご活躍され、のちにテレビ業界へと進出。

1947年にニューヨークで幼児対象の英会話学校や、企画制作会社などを設立します。

セサミストリートのビデオ日本語版解説の監修や、ミュージカルの演出なども。

ハリウッド映画の日本人キャスティングもするようになり、日本と外国との橋渡しを、裏方としてされてきました。

キャスティングはスピルバーグ監督の「太陽の帝国」や、トムクルーズ主演の「ラストサムライ」など。

アニー・ヒラカワがキャスティングディレクターをすることの、信ぴょう性やリアリティを補強するため、奈良橋陽子さんの存在は大きかったといいます。

ドラマでも殺陣が大きく扱われましたが、奈良橋陽子さんは実際に殺陣にも精通していて、殺陣の上手な役者もたくさん知っているそうです。

ということで奈良橋陽子さんはアニー・ヒラカワの実在のモデルではありませんが、大きなヒントになった存在です。

まとめ

2024年11月18日から再放送がスタートする、朝ドラ「カムカムエブリバディ」。

上白石萌音さん、深津絵里さん、川栄李奈さんの3人がヒロインのバトンを繋いだ、100年に渡る壮大なストーリー。

「カムカムエブリバディ」はオリジナル作品なので、実在のモデルは存在しません。

ドラマで唯一実在モデルとして登場したのが、カムカム英語のラジオ講師だった平川唯一さん。さだまさしさんが演じられました。

安子の晩年となる、ドラマの最後に登場する、森山良子さんが演じたアニー・ヒラカワは、ハリウッド映画で日本人のキャスティングディレクターをしていました。

実在のモデルはいませんが、実際にハリウッド映画で日本人のキャスティングをされている、奈良橋陽子さんに取材し、アニー・ヒラカワの肉付けをしたそうです。

人気作となった「カムカムエヴリバディ」!再放送をお楽しみください!

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