宙わたる教室最終回ネタバレ結末と原作!柳田岳人や科学部の学会の衝撃の展開に感動

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NHK総合「ドラマ10」の窪田正孝さん主演のドラマ「宙わたる教室(そらわたるきょうしつ)」は事情を抱えた定時制高校科学部の生徒たちと理科教師の前代未聞の実験を描いた物語ですが、最終回原作ネタバレの結末とは?「宙わたる教室」あらすじネタバレを最終回結末までご紹介。科学部の驚きの展開に感動?

目次

【最新追記】宙わたる教室最終回ネタバレ結末!科学部の学会の結果はどうなる?

ついに最終回を迎える「宙わたる教室」。

以下、予告です。

(10)消えない星
初回放送日:2024年12月10日

藤竹(窪田正孝)が科学部を始めた本当の理由を明かしたことをきっかけに、科学部は再び結束。学会発表のエントリーにも間に合い、岳人(小林虎之介)と佳純(伊東蒼)が発表を担当することになる。一方、藤竹は恩師の伊之瀬(長谷川初範)から思いがけないオファーを受け、逡巡。岳人が藤竹の様子に異変を感じる中、学会発表の日を迎える。

引用元:公式サイト

学会発表にエントリーし、会場で口頭発表できる15校に見事選ばれた科学部。約6倍の競争率を勝ち抜いたことになり、口頭発表する2人は若い、岳人(小林虎之介)と佳純(伊東蒼)が担当することになり、かつて英語のスピーチコンテストで受賞した経験のある木内(田中哲司)から指導を受けることに。

時間内に、わかりやすく、インパクトのある発表をするために、懸命に練習する2人。

自宅で練習をしていた佳純(伊東蒼)を見ていた、それまで冷たかった優秀な姉は、練習に付き合ってくれると言い、驚く佳純。

毎晩のように自宅でも練習を重ねるのでした。

そんな中、恩師の伊之瀬(長谷川初範)に再び動きだしたことを報告した藤竹。すると、以前話したNASAの研究員のアメリカ人が、藤竹の論文に興味を持ち、カルフォルニアに来て、メンバーに加わってほしいと言われ、嬉しそうにしたものの「考えさせてほしい」と言う藤竹。

科学部のこともあり悩んでいるようでした。岳人は藤竹が何かを悩んでいることに気づいているようでした。

学会の前日、藤竹はなぜか相澤(中村蒼)に会いに行くのでした。

そして学会の当日、会場には偶然、石神教授(高島礼子)が藤竹の学校が発表することを知らずに訪れていました。プログラムを見て藤竹の学校の名前を見て、曇った表情を浮かべる石神でした。

学会がスタートし、ついに科学部の順番がやってきます。

学校の名前が読み上げられて、定時制だとわかると、会場がざわつきます。

緊張しながらも、見事に発表をする2人。

しかし・・・終わりに差し掛かったころ、岳人は会場を見渡し、何も話さなくなり、会場はざわつきます。

心配する藤竹や科学部のメンバーたち。

すると会場にいた石神が手を挙げて「質問いいですか」と言います。それを見た藤竹は驚きます。

石神は「1つだけいいですか?そもそもあなたたちが、この実験をしようと思ったのはなぜですか?」と言います。

すると落ち着いた様子で岳人が答えます。

「教室に火星を作ってみたい。そう思ったんです。最初はどうやってやるのか見当もつきませんでした。やっぱり俺たちには、無理なんじゃないか。何度も諦めそうになった。でもあれこれ悩むうちに、いつの間にかその気にさせられました。科学の世界とは無縁だった俺を、物理準備室の扉の前につれてきたのは顧問の先生です。俺は先生に誘されてそのドアを開けた。それがこんな場所につながってるなんて、思ってもみなかった。俺は先生にあってなかったら、ここには来てないし、あなたには会っていません。」うっすら涙を浮かべている岳人。

「試行錯誤してきた俺たちの実験は、今日でみんなの実験になったんだと、実感しました。」それを聞いていた隣にいた佳純も涙を流します。

「俺はまだこの実験を終わらせたくない。いろんな実験をやってみたい。だから、今、すごく皆さんと話したいです。俺たちの実験を見てどう思ったのか?どうなったら良くなるのか、一緒に考えてください。お願いします」と頭を下げます。

すると会場から大きな拍手が。石神も何かを感じたような表情をしていました。

その後、ロビーで疲れて1人で座っている岳人に話しかけた藤竹。

岳人は、発表中に止まってしまったのは、言うことが飛んでしまったわけでなく、自分たちの話を、肩書も見た目も関係なく、自分たちの話を本気で聞いてくれて、認めてくれたのを見て、急に終わりたくないと思ってしまったと言うのでした。

その後、1人になった藤竹に話しかけてきたのは石神。「理想論だけでやっていけるほど、世の中甘くない、きれいごとだけじゃ、何も実現できない。でも、必要なんでしょうね。あなたたちのような存在も」と言います。藤竹は「どんな人間にも必ず可能性はあります。僕はそう、信じています」と答えるのでした。

石神は「次に会う時を楽しみにしています」と言い、立ち去るのでした。

そしてついに学会の結果が会場で発表されます。「奨励賞」に選ばれるか?期待していた科学部ですが、残念ながら名前は呼ばれません。

しかし、優秀賞の2校のうち、1校に見事選ばれ、驚くメンバーたち。

学会が終了して会場を出たメンバー。皆笑顔で喜んでいたものの、なぜ佳純は泣いています。なぜなのか?と聞くと「最優秀賞を取れなったから悔しい」と言います。

岳人は「来年も挑戦しよう」と言うのでした。

するとそこに、焦った様子で、相澤(中村蒼)が科学部のメンバーに話しかけてきます。

相澤は科学部の重力可変装置について、話を聞かせてほしいと言います。

JAXA宇宙航空研究開発機構の名刺を渡し「しののめ」と言う火星の衛星探査計画でサンプル採取チームの主任だと言う相澤は、火星の環境を地球上で再現するのは非常に難しく一度の実験で膨大な予算を必要とすると言う相澤。科学部の重力可変装置ならば、ずっと手軽に実験を重ねることができる。

JAXAと一緒にチームに加わって一緒に実験をしてほしいと言います。もちろん「やりたいです!」と笑顔で答える科学部の部員たちでした。

実は、藤竹が学会の前に相澤の元を訪れたのは「大会見に来た方がいいよ」と言いに行ったからだったのでした。こうなることを見越していた様子の藤竹。

そんな中、藤竹に岳人は「先生、学校辞めんのか?」となんとなく気づいていたと言います。

岳人は「俺さ、あんたが教室に青空を作りたいって言ったとき、こんなしょぼい実験でそんなの無理だろって思ったけど、本当は見えたよ。あんたが見てた青空が。もし迷ってんなら、気にすんな。科学部は俺たちのなんだからよ。ワクワクするの止められねえもんな。俺さ、あんたに会う前の世界より、今の世界の方が好きだよ。」と言います。

すると藤竹は「そっくりそのままお返しします」と返すのでした。

そして2人は握手をし、藤竹は「ありがとう、柳田くん」と言い、頷く岳人。

こうしてハッピーエンドで幕を閉じた最終回でした!

【最新追記】宙わたる教室最終回の感想・反響!最後まで泣けた!いいドラマだった

毎回なぜか泣いてしまう「宙わたる教室」。最終回も、学会の発表のシーンはまるで親のように「頑張れ」と応援してしまい、泣いてしまいました!

そんな最終回の感想・反響です。

以降では原作のネタバレを結末までご紹介しているので、気になる方はぜひチェックしてみてください!

【宙わたる教室】原作と脚本家は誰?

原作

『宙わたる教室(そらわたるきょうしつ)』原作は伊与原新(いよはら しん)さんの小説です!

原作本は2023年10月20日に文藝春秋より刊行。第70回青少年読書感想文全国コンクール課題図書です。

大阪府のとある定時制高校・科学部。年齢も抱える事情もさまざまな生徒たちが、2017年、科学研究の発表会「日本地球惑星科学連合大会・高校生の部」で優秀賞を受賞。彼らの実験装置は意外な人物の目に留まり、「はやぶさ2」の基礎実験に科学部として参加する想定外の事態も――。この実話に着想を得て生まれた感動小説。

実話については、以下の記事で詳しくご紹介しています!

宙わたる教室は実話?モデル高校や教師は実在?

原作者の伊与原新さんは1972年生まれ。大阪出身です。

神戸大学理学部地球科学科(現・惑星学科)を卒業され、東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻博士課程修了。

2003年から富山大学理学部に助教授として勤務されていました。

2009年に初の小説「二度目の満月」を発表。2010年に「ルカの方舟」で小説家デビューされています。

これまでに「博物館のファントム」「蝶が舞ったら、謎のち晴れ 気象予報士・蝶子の推理」「八月の銀の雪」などの作品があります。

【原作 伊与原新さんコメント】

『宙わたる教室』がドラマになると知ったとき、物語の着想を与えてくれた大阪の定時制高校科学部の皆さんの顔がまず浮かびました。このドラマをきっかけに、彼らが続けてきた活動についても多くの方に知っていただけると嬉しいです。窪田正孝さんをはじめ、キャストの皆さんが東新宿高校定時制科学部とそれを取り巻く人々をどう演じてくださるかはもちろん、小説に登場するさまざまな実験や装置の様子がどのように映像化されるのか、私も興味津々です。科学部の部員たちにそれぞれのタイミングで訪れた青春にエールを送りつつ、彼らの実験がいかにして“宇宙をわたる”のか、ぜひ一緒に楽しんでいただければと思います。

引用元 NHK

脚本家

『宙わたる教室』脚本家は澤井香織(さわい かおり)さん。1978年生まれで東京都出身です。

武蔵野美術大学造形学部映像学科卒業。東京藝術大学大学院映像研究科映画専攻脚本領域修士修了されました。

映画の脚本は「ちひろさん」「恋のいばら」など。ドラマはNHK「むこう岸」、ユーミンストーリーズ「春よ、来い」を手がけました。

放送予定

『宙わたる教室』はNHK総合にて、毎週火曜日よる10時から10時45分まで放送されます。

ほかにはBSP4Kにて 毎週火曜 午後6:15〜7:00

[再放送] 総合 毎週金曜 午前0:35〜1:20 ※木曜深夜

 

宙わたる教室原作ネタバレ結末!柳田岳人や科学部の驚きの展開に感動

ラストで驚きの展開を迎える「宙わたる教室」のネタバレを以降でご紹介します。重要なネタバレを含むので知りたくない人は閲覧注意です。

柳田岳人

舞台は東京都新宿にある定時制高校。年代がバラバラの色々な事情を抱えた生徒たちがいました。

21歳の柳田岳人( 小林虎之介)もそのひとり。中学もほぼ不登校で、不良だった岳人は、自分自身に劣等感を持っています。

岳人は読み書きは苦手ですが、理数系は得意。読み書きが苦手なので、結果、問題が解けずに、成績は悪く、高学歴の親から見放されていました。

しかしそんな岳人のある事情に気づいたのが、理科教師の藤竹叶(窪田正孝)。

岳人は読み書きが困難になるディスレクシアという障がいを持っていたのです。

藤竹は岳人は読み書きが苦手なのは、病気のせいだと気づき、学校を辞めると自暴自棄になっていた岳人に教えます。

岳人が不良になってしまったのは、勉強についていけないことがきかっけでした。

しかし、ディスレクシアに対応したフォントで文字を読むと、今まで理解できなかった文章が普通に読めるようになりました。

「自分はバカじゃなかった。怠けていた訳ではなかった」と気づいた岳人。

そのことに衝撃を受けた岳人。もっと早く、親や教師など誰かが気づいてくれていたらと涙をこぼします。

藤竹の「この学校には何だってある」という言葉に勇気づけられ、少しずつ前を向くようになります。

藤竹の誘いで、岳人は科学部を一緒にやることになりました。

アンジェラ

43歳のアンジェラ(ガウ)は、母親が出稼ぎに来ていたフィリピン人で、フィリピンに住む祖母のもとで育ちました。

ハーフということでいじめを受け、日本にやってきたのです。

オーバーステイだった母親。ひっそりと親子は暮らしていましたが、アンジェラは毎日近くの学校を覗くようになります。

それを知った教師のおかげで、アンジェラは学校に通えるようになり、アンジェラは教師になる夢を持ちました。

そんなアンジェラも専門学校に通う娘の母親。仕事も順調で定時制高校に通い始めましたが、勉強についていくことができません。

定時制高校は、普通の高校の校舎をそのまま使っていました。机も夜と昼で別々の生徒が同じ机を使うことになります。

ある日、昼間の生徒がペンケースを紛失したと言い、夜にその机を使っていた同じクラスのマリを疑いました。

言いがかりをつけられたマリ。妹がくれた100円ショップで購入したペンケースをバカにされ、カットなりカッターナイフで襲おうとします。

アンジェラはカッターナイフを言いがかりをつけた女生徒が見えないように、壁になり、おさえつけます。

マリをかばったのでした。

このことでケガをしてしまった生徒は両親とともにアンジェラを退学させるように訴えます。

アンジェラは諦めたように、退学するかた良いと言います。ところが藤竹が本当は勉強についていけないことから、逃げようとしているのでは?と指摘。

指摘された通りだったアンジェラに「逃げ出す口実にしないでほしい」と言う藤竹。

アンジェラは理数系は苦手でしたが、岳人と藤竹の実験を見て、興味を持ちました。

科学は苦手だが、料理は二人よりわかる、と言うアンジェラ。科学部に入部し、実験もだんだん進むようになります。また授業についていけるように藤竹のアドバイスを受け、諦めないことにしたアンジェラ。

ペンケースはのちに無事見つかり、マリが犯人でないことが判明。女生徒が一方的にマリを犯人扱いしたこともあり、アンジェラが責められることはありませんでした。

名取佳純と保健医の佐久間

名取佳純(伊東蒼)は16歳。保健室登校の定時制の生徒です。

佳純は朝起きられない、という自律神経の異常による起立性調節障害を持っていました。

治療法は心理的ストレスをなくすことですが、両親は離婚し、母親は忙しいため、佳純は寂しい思いをしています。

佳純の姉は母親の期待に応え、進学校に進んでいます。学校に通えない佳純の病気のことを理解してくれない母親からは「甘えている」と言われ、自分はもう終わった存在だと感じていました。

佳純は保健室で、同じクラスの松谷真耶と知り合います。どちらもリストカットや過呼吸を経験しています。

2人は同じような境遇で友情を深めていきます。

抗不安剤薬が欲しいと佳純に頼む真耶。貧しいことから、病院に行けず薬が必要だと言います。すると、真耶は佳澄からもらった薬でオーバードーズとなり、手首に大きな切り傷をつけてしまします。

友だちでしょ?助けて、と言い一緒に死のうと求めてくる真耶。

それを見ていた保険医の佐久間(木村文乃)。

「他人まで危険にさらすなら、あなたの居場所はここにない」と真耶に言い、保健室から出ていく真耶でした。

佐久間が真耶に厳しい言葉を投げたのには理由がありました。過去に、悩んでいる生徒すべてを救おうとして、1人の生徒のSOSを見逃してしまい、自殺してしまった過去が。

それ以来、悩みながらも救える生徒を救おうと決めて、佳純を守ったのでした。

藤竹は保健室に通っている佳純に授業の進捗を報告しながらも、才能を見抜き、科学部に誘います。

実験室に見学に行き、藤竹から火星探査車が撮った写真をもらったことで、科学部に興味を持ち入部。

佳純はとても几帳面なので、実験結果もこれまでより詳細に記録するのでした。

長嶺省造

長嶺省造は76歳。若いころ高校に行けなかったので、この年になって定時制に通っていました。

省造は町工場を経営し、一緒に苦労してきた妻が入院したため、高校に通いたがっていた妻の代わりに登校し、妻に授業を教えています。

誰よりも真剣に授業を聞き、質問も多いため、同級生たちからは煙たがれ手いる一面も。

特に、岳人とは険悪な関係でした。

みんなとは年の差もあり、同級生たちとなじめなかった省造。

いよいよ授業の存続が危ぶまれるほど、若者たちとの関係に溝が入って行きます。

藤竹とともに、ベテラン教師の木内泉水は、「総合」の授業で自分の生い立ちを語るように、提案します。年代の違いもあり、お互いのことを知らないことが溝を深めている原因で、過去にこのやり方でうまくいったことがあったのでした。

「総合」の授業で、自分と妻の過酷な生い立ちを語ったことで、岳人をはじめ、まわりの生徒たちから理解されるようになり、関係も良好になりました。

省造はこんな考えを持っています。

「このさき良くなる時代ではない。現役世代に甘いだの頑張れだのと言うのは、的外れなのではないか」

この後、藤竹がスカウトして、省造も科学部に入部しました。いつもザックリとしたアイディアを出しつつも、実験に必要な道具を、どうにか調達してくれる、いなくてはならない存在に。

省造の加入もあり、部員たちの頭にあるうっすらとしたものが、少しずつ形になっていきます。

丹羽要

丹羽要は昼の高校2年生。岳人の机を昼に使っています。

要は毎朝学校に行くと、岳人が残した机の上の消しゴムのカスや、机のなかのゴミを片付けていました。

ある日そのゴミの中から、データが書かれたグラフが入っていて、その用紙で岳人とやり取りをするようになります。

要は科学オリンピックのひとつ、プログラミング能力を競うコンテストの本選に出場するほどの実力者。

入学試験に家庭の事情で失敗し、偏差値が低いこの高校に仕方なく通っていて、自分の居場所はここではないと、同級生たちを馬鹿にしていました。

要はパソコン部だったことから、放課後コンピュータ準備室で、優秀な高校生たちが集まる、プログラミングコンテストの練習をしていました。ある日藤竹が訪ねてきます。

藤竹は要に実験に使うので、準備室を数カ月貸せ、と言うのです。同級生だけでなく、定時制のことも馬鹿にしていた要。

要はプログラミングコンテストに全力を注いでいたので、邪魔になると断ります。しかし、なんと学会で発表すると言う科学部の実験のためには、準備室を借りることは必須でした。

藤竹と岳人に実験見学に連れて行かれます。

そこでは「火星を作る」という実験をしていました。

最初は「そんなこともわからないのか」と、馬鹿にしていた要でしたが、定時制とは思えないほど、レベルの高い実験をしているのを見て興味を持ちます。

家の事情で志望校に行けなかった要は、そこで科学部の部員たちの生き生きとした姿を羨ましいと思いました。

そして準備室を使うことをOKして、科学部のメンバーと交流を深めていきます。

要は部員たちから、新しい世界に飛び込む勇気をもらいます。

藤竹叶の過去、秘められた実験

かつて不良だった岳人とつるんでいた三浦がやってきて、学会に向けて懸命に準備をしていた科学部の実験装置を壊してしまいました。

部員同士で言い合いが始まり、佳純は過呼吸に。

それまで必死に頑張っていた岳人も自暴自棄になり、諦め、学校に来なくなってしまいます。

そんな部員たちに藤竹は、今まで隠していた、自分の思い、とある秘められた「実験」のことを語り始めます。

藤竹はかつて、優秀な研究者でした。

とある研究の手伝いを、高等専門学校の学生がしてくれました。その研究は成功し、学会で発表されることに。

論文に名前がのるだろうと喜んでいた学生に「当然載るはずだ」と返した藤竹。ところが、教授は論文に高等専門学校の生徒の名前は載せませんでした。

その高校生が研究にした貢献は大きなものだったのになぜなのか?教授に問いただすと、大学生ならともかく、高等専門学校の生徒の名前をのせたら、論文の価値が下がってしまうという驚きの回答。

成果は上の人に取り上げられる、という古い体質に嫌気がさし、渡米しました。

ところが、アメリカでは技術者も学生もみんな対等であり、共同研究の同僚、という関係です。

高等専門学校の生徒と同じように、いわゆる優秀ではない生徒の功績を認めて、同僚として認めたのでした。

そのような関係を日本で作れないか?と考えた藤竹。定時制高校に科学部を作り、いわゆる、一般的に優秀ではない生徒たちが、学会発表ができ、認められないか?その実験をしたかったと言います。

藤竹の思いを聞いた部員たちは、再び結束を固め、学会のための準備を進めるのでした。

ついに学会の発表へ!最後の衝撃展開に感動

優秀な進学校とともに、6倍の競争率を勝ち抜いた定時制高校が、学会の口頭発表に参加することになりました。

発表するのは岳人と佳純。なんと定時制高校は優秀賞に選ばれます!

これだけでもすごいことなのですが・・・

その帰り、科学部のメンバーに声をかける人物が。

藤竹の友人で、JAXA(宇宙航空研究開発機構)で小惑星探査計画でサンプル採取チームの研究副責任者をしている人物でした。

「はやぶさ2」の後継となる探査機の、基礎実験を一緒にやらないか?というお誘いです。

「この学校には、なんだってある」と言った藤竹の言葉を思い出した岳人。

藤竹の「どんな人間も、その気になれば何かを生み出せる」という仮説も立証されました。

物語最後の岳人の言葉です。

「僕の居場所は、しんとした校舎に窓明かりが灯る、あの教室だ。
窓から暗い夜の街しか見えない、あの教室だ。
そして、俺たちの教室は今、宇宙をわたる。」

ラストの学会の結末は、ほぼ実話のエピソードを盛り込んだ内容になっていると思います。

原作は章ごとに主役が変わります。

原作は感動するシーンも多い作品なので、ドラマがどんな描かれ方をするのか楽しみです!

宙わたる教室あらすじネタバレ最終回まで

東京・新宿にある定時制高校。そこにはさまざまな事情を抱えた生徒たちが通っていた。負のスパイラルから抜け出せない不良の柳田岳人(21才)。授業についていくことを諦めかけた、フィリピン人の母と日本人の父を持つ越川アンジェラ(43才)。起立性調節障害を抱え、保健室登校を続ける名取佳純(16才)。青年時代、高校に通えず働くしかなかった長嶺省造(76才)。年齢もバックグラウンドもバラバラな彼らの元に、謎めいた理科教師の藤竹が赴任してくる。藤竹の導きにより、彼らは教室に「火星のクレーター」を再現する実験で学会発表を目指すが、自身が抱える障害、家庭内の問題、断ち切れない人間関係など様々な困難が立ちはだかり・・・

引用元 NHK

1話あらすじネタバレ

第1話「夜八時の青空教室」読み書きが苦手なために中学から不登校になり、不良となった岳人(小林虎之介)。二十歳になって夜間定時制高校に通い始めたが、1年経っても字が頭に入ってこない。さらにつるんでいた三浦からは麻薬の売買を持ちかけられ、岳人は退学を考える。そんな時、岳人の通う東新宿高校定時制に理科教師の藤竹(窪田正孝)が赴任。藤竹は岳人の中に眠る好奇心に気づき、彼をある「実験」に誘い出す。

岳人(小林虎之介)は子供のころから、文章を読むのが苦手で、親からは成績が悪かったことから、真面目にやっていない、不良品だと言われた。高校に行かず、金髪で就職をしたものの、まともな職につくために、運転免許証を取得したいからと、定時制に入学。

しかし最初は毎日ちゃんと授業に出ていたが、1年経っても字が頭に入ってこない状況で徐々に学校に行く頻度が少なくなってきました。

そんな岳人の答案を見ていて、あることに気づいた藤竹。計算問題は解けるのに、文章問題は解けない。

退学をするという岳人が学校に来た時に、岳人にある可能性をぶつけます。おそらく「ディスレクシア」という学習障害ではないかと。

「断定はできない」としつつも「一度ちゃんと診断を受けてみませんか?」と提案し「柳田くんはとても聡明な人だと僕は思います」と言います。

文章を読むことが困難な障害だったこと。大人になるまで気づかないことが多く、最近では音で聞くと理解できることがわかってきていると。それを聞いた

岳人は「怠けてたわけじゃねぇ…努力が足りなかったわけでもねぇ…」と今まで散々周囲にバカにされてきたことを思い出し涙をこぼします。

そして10年以上の時間を無駄にしたことに怒り、なんで今更そんな事実を教えたんだ!と藤竹の胸倉をつかみます。

それ以来しばらく学校に来なくなった岳人。

藤竹は或る日、偶然、定食屋で岳人と会ったことから、ある実験をするから学校に来て欲しい、煙草を持ってきてほしいと言います。

久々に学校に来ていた岳人。ヤンキー仲間の三浦と朴大成が、岳人を探してトラブルになっていましたが、藤竹が追い払おうと殴ろうとして殴られそうになりますが、岳人が振り払って「実験があるんだ」と言います。

岳人の本気がわかったのか「頑張れ」と言う言葉を残して帰っていく朴大成たちでした。

その後、過去に岳人が「空はなぜ青いのか」と言ったと聞いた藤竹が、科学の実験として、教室で青空を作る実験をします。

原理を説明して、教室で説明した藤竹。

青空の実験を終えた後、「しょぼかった」と文句を言う岳人に藤竹は、科学部と作るからと岳人を誘うのでした。

2話あらすじネタバレ

四十歳を過ぎ、夫と娘の後押しを受けて東新宿定時制の高校生になった越川アンジェラ(ガウ)。しかし2年生になって勉強についていけず、通い続けることを諦めかけた時、担任の藤竹(窪田正孝)から物理準備室に呼び出される。彼女はそこで同じクラスの不良生徒、岳人(小林虎之介)が科学実験に打ち込む姿に驚く。藤竹はアンジェラも一緒に科学部にと誘うが、直後、彼女は学校で事件を起こしてしまう。

2話にスポットがあたったのは、日本とフィリピンのミックスで、夫とともにフィリピン料理の店を切り盛りする越川アンジェラ(ガウ)。

家庭の事情によりほとんど学校に通えなかったアンジェラは、漢字や計算への苦手意識から、勉強についていけておらず、店を夫と娘に任せきりにしている後ろめたさもあり、退学を迷っていました。

そんな中、全日制に通う女生徒・黒田が定時制のクラスへと乗り込んできて、同じ机を使っている池本マリ(山﨑七海)がペンケースを盗んだと言いがかりをきた。身に覚えがないマリはきっぱり否定し、アンジェラも必死に仲の良いマリを庇いました。

定時制の生徒たち睨まれて、仕方なく黒田は教室を出ていきますが、後日、教室の黒板には「定時制は犯罪者集団」などと書かれていました。

明らかに黒木が書いたもので、マリが犯人として疑われたが長嶺(イッセー尾形)が岳人(小林虎之介)の可能性があると指摘したことから、トラブルに。アンジェラが必死で止めます。

マリはアンジェラと同じで日本とフィリピンのミックス。マリがいろんな事情で日本に来た子どもたちを助けられる教師になりたいという夢があることを聞いていまいた。一方で、アンジェラもまた、母親のオーバーステイにより隠れて暮らしていたところを、近所の小学校の先生に助けられ、彼女のようになりたいと夢を持っていたのでした。

そんな中、事件が起きてしまいます。

ある日、アンジェラがなぜか黒田に覆いかぶさってケガをさせてしまいます。

アンジェラから事情を聞いたものの、何か様子がおかしい。黒田が両親とともに、アンジェラを退学にするように求めて来たと言われ、アンジェラは、それでもかまわないと言うのでした。

その後、藤竹がマリに話を聞きます。アンジェラが退学になってしまうかもしれないと言うと、マリは「自分のせい」だと言い、黒田との間に起きたことをを話すのでした。

あの日、マリの前に再び現れた黒田は再びマリが盗んだのでは?と問いただします。そして、マリのペンケースを馬鹿にし、拾い上げようとしたマリの前でそれを蹴り飛ばしました。それは、高校入学のお祝いに、妹がプレゼントしてくれた大事なペンケースでした。怒ったマリはペンケースから散らばったカッターを手にして、黒田を襲おうとしました。そのことに気づいたアンジェラが、マリがカッターを持っていることがバレないように、黒田に覆いかぶさったのでした。

その後、もう一度、アンジェラと話をした藤竹は、今回の事件を「逃げ出す口実にしているのでは?」と指摘するのでした。

しかし黒田にケガをさせたことは事実で問題は解決していません。

そんな中、昼間の学校にやってきたのは・・・なんと岳人(小林虎之介)。

アンジェラが退学することに納得がいかない岳人は、誰がペンケースを盗んだのか?犯人出てこいと大きな声で叫ぶのでした。

それを見た藤竹は微笑んでいました。

その岳人の行動である生徒が名乗り出てきました。

犯人は黒田と一緒に行動していた友達で、その友達から後輩に盗んだペンケースをネットフリマで売るように言われていたとのことでした。

盗んだ理由は、彼氏の自慢話をされてウザかったというものでした。

濡れ衣を着せられていたこともわかり、アンジェラの行為は不問となり、退学はま逃れるのでした。

3話あらすじネタバレ

(3)オポチュニティの轍
初回放送日:2024年10月22日

東新宿高校定時制で保健室登校を続ける1年生の名取佳純(伊東蒼)。養護教諭の佐久間(木村文乃)は来室ノートの中に、科学に関する彼女の書き込みを見つけ、藤竹(窪田正孝)に相談する。あるSF小説を模した書き方から、佳純にとって保健室を出ることは困難なミッションだと気づき、藤竹はその小説にちなんだ実験で佳純が外に出るきっかけを作ろうと試みる。一方、佐久間は昔関わった生徒と佳純を重ね合わせ、不安を募らせる…

引用元:公式サイト

名取佳純(伊東蒼)は、教室には行けず、保健室登校を続けている1年生。

佳純は無理に起き上がろうとすると頭痛やめまいを起こす起立性調節障害でした。

リストカットを繰り返していて、母親からは「あてつけなのか」と責められて、姉からは「人生詰むよ」と冷たく言われ、家族から病気のことを理解されない苦しい状況でした。

そんな中、クラスメイトの真耶が保健室にやってきて、声をかけてきます。当初は戸惑う佳純だったが、同じように家庭に居場所がなく、リストカットをしていることがわかり、仲良くなり、スマホでやり取りをしたりするように。

一方で、養護教諭の佐久間(木村文乃)は来室ノートの中に、科学に関する佳純の書き込みを見つけて、藤竹(窪田正孝)に相談。

小説「火星の人」(作:アンディ・ウィアー)で火星に取り残された宇宙飛行士がつづるログを真似た言葉を使っていたことから、藤竹がコメント。

そのコメントを見て嬉しそうな佳純。

当初は質問に「yes」と返すだけだったが、ある日コメント科学部の活動を見に来ないか?と誘う藤竹。思い切って、活動している物理準備室に行くと、アンジェラが招き入れてくれて、自然と中に入って行きます。

そんな佳純の様子を、真耶は見ていたのでした。

ある日、真耶から放課後に誘われた佳純だったが、また科学部に行くのか?と言われ「行かないで!」と言われますが、拒否。

そんな中、科学部の物理準備室に倒れている真耶を発見して驚く岳人やアンジェラ、佳純と藤竹。オーバードーズでリストカットをしていたのでした。

すぐに救急搬送された真耶は無事でしたが、自分が真耶に頼まれて渡した薬でオーバードーズになったことを知りショックを受けます。

翌日、保健室にいると、突如、ハイテンションの真耶がやってきて、オーバードーズでリストカットをすると気持ちがいいから、一緒にやろうと誘われます。

断る佳純を無理やり誘おうとする真耶に、厳しい口調で保健室から出ていくように言う佐久間(木村文乃)でした。

本当に死んでしまうと心配する佳純に佐久間は「死なない」と言い、佳純を救うことが必要だと語るのでした。

しかし佳純は真耶を探しに追いかけていきます。そこに騒ぎを聞いて駆け付けた藤竹。佐久間はある過去の出来事を話します。

とある定時制高校で2人の生徒が保健室に来ていた。問題を起こすトラブルメーカーと、物静かな子。トラブルメーカーの子の対応に気を取られて、物静かな子が保健室にしばらく来ていないことに気づけなかった佐久間。結局、自殺してしまったのは、物静かな女の子でした。

それ以来、誰を救うべきかを考えてしまうと言うのでした。

一方、真耶を探して、繁華街で見つけた佳純は真耶から「あんたのせいで、学校にも居場所がなくなった。あんたなんて助けなければよかった」と言われて落ち込んで屋上に。

佐久間の元には、自宅から佳純が帰宅してないと聞いて、繁華街で偶然佳純を見かけた岳人や藤竹たちも一緒に佳純を探していました。

佳純がいた屋上にやってきたのは藤竹。

かねてから佳純と藤竹で話をしていた小説の火星探査車・オポチュニティの話する2人。こうして、自然と科学部の活動に参加することになった香純でした。

4話あらすじネタバレ

(4)金の卵の衝突実験
初回放送日:2024年10月29日

科学部の発足に向けて集まった岳人(小林虎之介)、アンジェラ(ガウ)、佳純(伊東蒼)が実験装置の制作に手こずる中、藤竹(窪田正孝)は七十代の生徒、長嶺省造(イッセー尾形)にも科学部参加を呼びかける。昔、町工場を営んでいた長嶺の技術を貸してほしいと藤竹は頼むが長嶺は拒否。そんなある日の木内(田中哲司)の授業中、長嶺は価値観の違いから岳人ら若い生徒たちと衝突。科学部に誘うどころではなくなってしまう。

引用元:公式サイト

長嶺が授業中に度々先生に質問して、授業の進行が止まるのにイライラする岳人と、もめたことがきかっけで、他の若い生徒たちに対しても「授業をきちんと受けていない」と指摘したことから、他の生徒たちが長嶺がいるならばと、授業をボイコットするように。

木内(田中哲司)はこういった世代間でのもめ事や良くあることだと言い、お互いのことをきちんと知らないからだと言います。

そしてその解決方法として、長嶺にみんなの前で自分のことを話してほしいと言います。

仕方なく応じた長嶺。そんな中、長嶺は若い生徒たちが苦労しながらも、学校に通っていること真面目に授業を受けてないように見えた岳人も、「ディスレクシア」という学習障害を抱えて、その障害を克服するために、別の学校に通っていること。授業も懸命に聞いていることに気づきます。

そして、長嶺が「就職」をテーマに話をするということで、授業をボイコットしていた岳人たち生徒も集まります。

最初は中学卒業してすぐに集団就職で地元の福島を出て上京した話をしたものの「自分は学歴なんて仕事をする上で関係ないと思っているから、自分のことを話しても意味がないと思う」と言い「妻の話をしたい」と長嶺の妻の話を始めます。

長嶺と同様に、妻の江美子も家族を養うために青森から集団就職で上京。列車の中ではずっと泣いていたが、真面目な性格でタイル工場に就職してからはみんなが嫌がる持ち場で粉塵まみれになりながら一生懸命働いていた。そんな彼女がガラの悪い男たちに絡まれているところを長嶺が助けたことで2人は出会い結婚。

妻は長嶺が経営する工場をともに切り盛りしながら、子供を育て上げました。

勉強が好きだった妻は、いつか定時制高校に通うことを夢見ていました。しかしやっと子供の手が離れてようやく学校に行けると思ったら、タイル工場で粉塵まみれなっていたことが原因でじん肺になり、その夢が絶たれてしまったのでした。長嶺はそんな妻の代わりに定時制に通っていたことを明かします。

長嶺は妻に授業の内容を説明するために、授業中に先生に懸命に質問していたことに気づいた岳人たち。

岳人の長嶺を見る目が変わり、和解したのでした。

そしてその後、藤竹に呼び出されて科学部の部室に来た長嶺。藤竹から科学部に誘われたとき、断ったのですが、自分の高校生活を楽しんでほしいという妻の江美子から藤竹に連絡があったと言います。

それを聞いた長嶺は、科学部に入部することに。

5話あらすじネタバレ

(5)真夏の夜のアストロノミー
初回放送日:2024年11月5日

岳人(小林虎之介)、アンジェラ(ガウ)、佳純(伊東蒼)、長嶺(イッセー尾形)の4人で正式に科学部が発足。顧問の藤竹(窪田正孝)は活動目標として、高校の科学部などが研究発表を行う学会への参加を提案する。しかし見学に訪れた発表会のレベルがあまりに高く、部員たちは参加を尻込みする。キャバクラに勤める岳人のクラスメイトの麻衣(紺野彩夏)は、珍しく落ち込む岳人を見て…。

引用元:公式サイト

岳人(小林虎之介)、アンジェラ(ガウ)、佳純(伊東蒼)、長嶺(イッセー尾形)の4人は藤竹にすすめられて、ある高校で行われている「関東高校生科学研究コンクール」に見学に行くことに。

岳人たちが定時制高校だと知ると、どうして定時制の生徒たちが?と少し下に見るような態度をする学生たち。また発表会のレベルの高さに落ち込む4人でした。

一方、発表会で訪れた学校は佳純の姉が通う名門校。佳純を見かけた姉は、自宅でどうせやめるのにと、呆れたように指摘するのでした。

そんな中、藤竹のすすめもあり学会に申し込んだ科学部。しかし、定時制高校参加の前例がないとして、科学部からのエントリーは拒否されてしまいます。それを聞いた藤竹は、どうして拒否されるのか?と怒りをあらわにし、それを見た科学部の部員たちは、今までにない藤竹の様子に驚き、自分たちのために怒ってくれる存在を感じるのでした。

そんな中、キャバクラで働く麻衣(紺野彩夏)が幼い娘をシングルマザーとして育てていることを知る部員たち。

部員たちが落ち込んでいるのを聞いて、麻衣は今まで、そんな偏見で心ないことを言われてきた経験から「そいつらは助けてくれない、だから腐ってる暇はない」と前向きに行くように諭すのでした。

自分の店を持つために、定時制に通っている麻衣。そんな麻衣に励まされた4人はやる気を取り戻し、岳人が発表会の会場で放った「火星をつくる」という言葉をヒントに、佳純が提案した火星特有のクレーターを再現することを研究テーマに決めるのでした。

一方、学会で断られた定時制の教師からクレームが入ったと言う話を聞いた石神(高島礼子)は、学会の参加を断った判断を支持。そしてクレームを入れた教師が藤竹と聞いて、驚くのでした。

6話あらすじネタバレ

(6)コンピューター室の火星
初回放送日:2024年11月12日

学会で発表する研究テーマを「火星クレーターの再現」に決めた科学部。再現実験は校内で最も天井の高いコンピューター準備室で行う必要があると分かる。顧問の藤竹(窪田正孝)は全日制のコンピューター部の部長・要(南出凌嘉)に部屋を使わせて欲しいと相談するが、要は頑なに部屋を譲ろうとしない。一方、要との意外な接点を見つけた岳人(小林虎之介)は、要を説得しようと声をかけるが…。

引用元:公式サイト

コンピューター部の部長・要(南出凌嘉)は、母親と父親が離婚した後に、精神的に病んでしまった弟が騒ぎを起こしたせいで、高校の志望校を受験することができず、優秀だったのにもかかわらず、自分にとってレベルの低い高校に入学したことで「ここは自分の居場所ではない」と思い、同級生たちをバカにしていました。

そんな要にとって、自分の価値を証明する手段は情報オリンピックで良い成績を取ることでした。

そのため、毎日、コンピューター準備室で集中して、オリンピックのための準備をすることが要にとって重要でしたが、科学部の実験で使わせてほしいと言われ、拒絶。

学会の準備のためには、天井の高いコンピューター準備室が必要である科学部は必死に要を説得しようと画策。

偶然昼間と夜で同じ教室の机を使っている要と岳人は、この一件がある前から、岳人が実験のためにメモをしていた落書きを見たことがきかっけで、接点を持つようになった2人。

頭の良い要に、数式のヒントを教えてもらったり、2人は距離を縮めていきますが、やはり頑なにコンピューター準備室を使わせてもらえません。

そんな中、偶然にも自宅で要の弟が暴れている現場を訪れた岳人は、要の苦悩を知ったことから、2人の関係に変化が。

要も科学部のメンバーが真剣に実験に取り組んでいる姿を見て気持ちが変わってきます。そして科学部とコミュニケーションをとるようになり、準備室を使うことを許可するのでした。

7話あらすじネタバレ

(7)浮遊惑星のランデブー
初回放送日:2024年11月19日

JAXAが“はやぶさ2”に続く新しい惑星探査“しののめプロジェクト”を発表。宇宙科学のエリートが集まったプロジェクトのリーダーに藤竹(窪田正孝)の大学時代の同期である相澤(中村蒼)が就任する。一方、藤竹が顧問を務める定時制高校の科学部は、手作りの装置で実験を行おうと部員それぞれが頭を悩ます。予算も設備も足りない中、バラバラだった科学部に少しずつ化学変化が起き始める。

引用元:公式サイト

8話あらすじネタバレ

(8)メテオライトの憂鬱
初回放送日:2024年11月26日

惑星探査“しののめプロジェクト”の予算決定に大きな影響力を持つ石神教授(高島礼子)。JAXAでは彼女が設定した非情とも言える目標を達成するために、相澤(中村蒼)が開発を急いでいた。一方、定時制科学部では学会発表のエントリー締め切りが迫り、部員に焦りが見え始める。顧問の藤竹(窪田正孝)が見守る中、実験に没頭する岳人(小林虎之介)は、徐々に周りが見えなくなっていく。そんな時、事件が発生する。

引用元:公式サイト

実験に没頭する岳人(小林虎之介)にかつて仲間だった三浦(仲野温)がイライラ。岳人ははっきりと三浦の誘いを断ったことで、三浦の怒りはヒートアップ。

一緒につるんでいた朴大成に止められるのを聞かずに、科学部で学会に向けて制作していた実験装置を破壊してしまいます。

怒りに震えた三浦に仕返しに行こうとした岳人でしたが、更なる騒ぎになると止めます。

それからも学会に間に合うために、1人必死に、実験装置の製作に没頭。部員たちも一緒に進める中、厳しいスケジュールで限界が来ていたアンジェラが失敗してしまい、イライラしていた岳人が、アンジェラを責めたことから、長嶺(イッセー尾形)と岳人が口論に。

後日、長嶺は藤竹と2人で話がしたいと言い、2人で話をすることに。岳人が実験にのめりこみ、将来は研究者になりたいと言っていたと話をして、自分が長い人生を経験していたからわかるが、身の丈に合っていないことをすると、研究者たちは、それを良しとせずに、妨害しようとする。

岳人が期待して将来を夢見て傷つくことを心配していたのでした。

その後、落ち込んだ岳人と2人になった藤竹。岳人は「身の丈にあっていないことをしていた。あきらめなくてはいけないのか」と実験装置を1人では治せない現状に涙を流すのでした。

9話あらすじネタバレ

(9)恐竜少年の仮説
初回放送日:2024年12月3日

三浦(仲野温)に実験装置を破壊され、怒りに駆られた岳人(小林虎之介)は他の部員とも衝突。誰も部活に来なくなり、科学部は空中分解してしまう。岳人は一人では直せない実験装置を前に「諦めることには慣れていたはずだったのに…」と涙を流し、学校にすら来なくなる。藤竹(窪田正孝)は7年前のある出来事と岳人を重ね、似たような道をたどらせてしまったことに胸を痛めた。そして悩んだ末、藤竹はある人物を訪ねる。

引用元:公式サイト

科学部がバラバラになり、学校に来なくなってしまった岳人。落ち込んでいた藤竹は、いつもは誘われても行かなかった木内(田中哲司)と一緒に飲みに行き、ある過去について話します。

藤竹が名京大学で石神教授(高島礼子)のチームで「太陽系の惑星探索」の研究に携わっていた時、地元の高専から参加した学生・金井悠の行った実験がチームにもたらした貢献度は大きく、藤竹もその努力を応援し「論文に名前が載るのかな?」と気にしていた金井に「載るに決まっている」と答えます。
ところが、石神が書いた論文には金井の名前がなかったことから藤竹は石神に抗議。しかし「高専生の名前を入れると論文の格が下がる」と冷たく返す石神。高専の教師にも金井の名前を載せるように抗議すべきだと、言った藤竹に「毎年、大学に何人か学生を編入させてもらっている」「石神に逆らうことができない」と言い、金井が研究職につきたいと言っていたと言い、そんなことできるはずないと「学生をその気にさせるな」と藤竹に言う教師。日本の研究環境に絶望した藤竹は、大学を去り、自分を見つめ直すためにアメリカへと渡ったのでした。

また有休をとって学校を休んでいた藤竹は、恩師の伊之瀬(長谷川初範)を訪ねた藤竹は、学校をやめようと思っていることを話し、また研究職からも退くつもりだと言います。理由を聞かせてほしいと言われた藤竹は、石神教授に逆らってアメリカに行ったときの話をします。

アメリカでは、どんな立場の人間でも対等に研究に取り組んでいたことから、その環境に感銘を受け日本でも同じことができると信じて、定時制で科学部を立ち上げた。それがかねてから藤竹が口にしていた「実験」だったことを理解した伊之瀬。しかし、藤竹はその実験が傷つくことに人一番敏感だった生徒たちを傷つけてしまったことを、後悔し涙を流し「教師としても研究者としても失格です」の言うのでした。

そんな藤竹に伊之瀬は厳しい表情で「本当にそれでいいのか?」と問いかけるのでした。

その後、藤竹は科学部のメンバーに「話さなくてはいけないことがある」と携帯のメッセージで集合を掛けます。

そして藤竹が集合をかけた日、準備室には、アンジェラと長嶺、佳純が集まっていました。

岳人だけはいません。そのころ、岳人は三浦(仲野温)に会いに行っていました。

仕方なく藤竹は3人に話をします。まずは、謝罪する藤竹。

そして実験について、話をするのでした。アメリカで見た、アメリカ先住民のナバホ族の貧しい生活をしていたロビンが考えた斬新なアイデアが認められて、研究員たちが同僚だと認めていたこと。

この経験から藤竹は「どんな人間にも可能性がある」という仮説を確信して、その仮説を証明したくて科学部を作って、科学とは無縁のメンバーに環境を与えて、どのような結果がでるのかを見たかったと言います。

科学部の4人は想像を飛び越えて行ったと泣きながら話す藤竹。しかしそのせいで岳人を傷つけて皆さんを失望させてしまった、実験は失敗だったと話します。

すると、そこに外で話を聞いていた岳人が怒りながら「ふざけんなよ!」と言い、入ってきます。

「俺たちをその気にさせておいて、間違いだった、失敗だったっていうのか」「勝手に終わらせてるんじゃねえよ!」と藤竹に詰め寄ります。

岳人はアンジェラたちに謝罪。顔はなぜかあざだらけ。実は、三浦に会いに行き、今後科学部に関わらないように頭を下げて、いくらでも殴って良いと言ったのでした。

顔の傷を心配するアンジェラたちに「(三浦は)もう来ない」と言い、何があったのか?理解した様子の長嶺。

そして藤竹に「俺たちの実験を続けたい」と訴えます。

そして再び団結して、残り少ない準備期間で学会に向けて取り組むことを決意する、藤竹と4人でした。

宙わたる教室キャスト出演者

相関図については、以下の記事でご紹介しています。

宙わたる教室相関図とキャスト出演者と登場人物まとめ

藤竹叶(窪田 正孝)

東新宿高校定時制に新しく赴任した理科教師。 惑星科学の研究者としての将来も有望視されていたが、突如、定時制高校の教師になることを決意。 その目的は謎に包まれているが、優れた洞察力と実験を駆使して生徒や教師に思わぬ化学変化をもたらしていく。

コメント

夜の定時制高校を舞台に、様々な事情や悩みを抱えた生徒たちと向き合う理科教師、藤竹を演じます。
定時制や科学のこと、正直知らないことばかりで原作を読んでいて驚きの連続でした。
科学の面白さ、生徒たちの変化がいかにして宙へと繋がっていくのか、楽しみにしてもらえたらと思います。

柳田岳人(小林 虎之介 )

東新宿高校定時制の2年生。読み書きが苦手なことを馬鹿にされ、中学から不登校になり、不良の道へ。負のスパイラルから抜け出すため二十歳で定時制高校に通い始める。あることをきっかけに退学を考え始めていた時、新しく担任になった藤竹と出会う。

コメント

今回現場に入る前に、「捨てられた野良犬の様に」と言われたのが岳人を演じる1つの芯になっています。光が見えない暗闇を歩く岳人の前に藤竹が現れ、科学と出会う事で、止まっていた時間が動き出します。世代や境遇がまるで違う生徒達が共に成長する姿を楽しみにしていて下さい。

名取佳純(伊東 蒼)

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東新宿高校定時制の1年生。起立性調節障害で朝に活動できないことから夜間定時制高校に通い始めた。しかし定時制でも保健室登校を続けざるを得なくなっていた時、藤竹からある誘いを受ける。

コメント

藤竹先生と高校時代の担任の先生が被る部分が多く、藤竹先生の言葉を身近に感じながら原作を読み進めたことを覚えています。私自身、沢山の“好き”や沢山の“興味”に救われてきたように、好きなことに救われ、探究心を膨らませる佳純を、大切に演じます。
撮影初日からとても暖かく笑い声が沢山聞こえる現場で、みんなで実験をしたり、科学について語り合ったり、好きな食べ物の話をしたり、アットホームな雰囲気で日々撮影をしています!
皆さんに楽しんでいただけるような作品を作っていますので、楽しみに待っていてください!!

越川アンジェラ(ガウ)

日本とフィリピンのミックス。夫と二人でフィリピン料理店を切り盛りする一方で、東新宿高校の定時制に通っている。2年生になり、勉強についていけなくなってきた時、ある事件に巻き込まれる。

コメント

それぞれの理由で学業を諦めたけど、再挑戦する先生と生徒達の葛藤と勇気が織りなすこの作品に参加させて頂ける事をとても光栄に思います。
育ち、環境、年齢が違う仲間で目標に向かって歩んでいく彼らの青春を多くの方に見守って頂き、そして誰かの希望を持つきっかけになれれば幸いです。

木内泉水(田中 哲司 )

東新宿高校定時制のベテラン英語教師。アロハシャツに扇子を持つ姿からふざけていると思われがちだが、生徒たちに伝えたい信念を持っている。

コメント

どんな境遇であれ学びたい気持ちは大事であり、夢中になるとはこんなにも眩しいものなのかと思いました。英語教師の木内は、衝突と失敗を繰り返し、いつしか仲間となり成長する生徒たちのサポートをします。このドラマで是非青春を味わってください。

佐久間理央(木村 文乃 )

東新宿高校定時制の養護教諭。かつて救命救急の現場で看護師をしていたこともあり、生徒の命を最優先に考えた対応を心がけているが、過去の経験から生徒との向き合い方に迷いを感じている。

コメント

原作と脚本を読ませて頂いて、自分が学生の時に藤竹先生のような先生に会いたかったと素直に感じ、すぐに参加させていただきたいとお返事しました。
作品を通して、ひとりじゃないよ、と心地良い距離感で伝えていけたらと思っています。

相澤努(中村 蒼 )

藤竹の大学同期でJAXAの准教授となったエリート。エリートの道を進み続けるために権威的な考えを受け入れる一方で、研究者としてのレールを自ら逸脱しようとする藤竹に苛立ちを感じ・・・。

コメント

過酷な環境で育ち年齢も性別もバラバラな登場人物達が科学にのめり込んでいく姿をみて原作も脚本も夢中になって読みました。老いも若きも関係ない。原作にある“その気があればなんだってできる。”大切なのはその心だと改めて強く思いました。僕の演じる相澤は藤竹とは対照的に組織の中で大きなプレッシャーを抱え葛藤しています。目まぐるしい日々を送る彼はいつしか純粋に科学を楽しむ気持ちを心の奥底にしまってしまいますが、彼なりにもがく姿を見届けて下さい。

長嶺省造(イッセー 尾形)

東新宿高校定時制の2年生。若い時に通えなかった高校で学び直すために定時制に入った76歳。かつて営んでいた町工場の技術に目をつけた藤竹から科学部に誘われるが・・・。

コメント

定時制にはなんとなく、もう一つの生活というイメージがあります。
今のままでも結構なんだけれども、学ぶという姿勢に崇高なものを受け取ります。
多少偏屈なキャラクターでも勘弁してもらえるんじゃないかな、なんて考えてます。
あと、さまざまな世代や時代感覚が折り混ざって描かれますから、そのへんが楽しみです。

庄司麻衣(紺野 彩夏)

岳人と同じ東新宿高校定時制に通う2年生。学校に通う一方、キャバクラで働いて生計を立てている。

三浦孔太(仲野 温 )

岳人に麻薬の売買を誘う不良仲間。徐々に岳人との関係が変わり・・・。

朴大成(阿佐 辰美)

岳人と三浦の不良仲間。定時制に通う岳人を応援している。

キャスト引用元 NHK

まとめ

窪田正孝さん主演ドラマ『宙わたる教室』がスタートします!

原作は伊与原新さんの小説で、2023年10月に刊行されました。

原作者の伊与原新さんが、実話からヒントを得て描いた作品。

定時制高校を舞台に、理科教師と事情を抱えた科学部の生徒たちが、実験を通して成長していく姿を描いた感動作品です。

脚本家はユーミンストーリーズ 第3話「春よ、来い」などの澤井香織さんです。

キャスト俳優は主演の窪田正孝さんのほか、 小林虎之介さん、伊東蒼さん、田中哲司さん、木村文乃さんなど。

放送は10月8日NHK総合「ドラマ10」にて、よる10時からです!どうぞお楽しみに!

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